2007/08/01

ふとん -布団- 2007/8/1

RADIO「石田屋的眠りのススメ」さっちんとキッタンの元気なフトン屋  2007/8/1 15:20~ 放送
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今更ながら、石田屋は「ふとん屋」です。
今風に格好良く言えば「寝具専門店」ですが、大正12年創業のこってこてのふとん屋です。この間は大正12年生まれのおじいちゃんが自転車で麻布団を買いに来てくれたんですよ!
今回は、布団の石田屋から、原点に返って「布団(ふとん)」についてのお話です。


「布団(ふとん)」って優しい感じがしませんか?
響きも優しいですし、ひらがなで書くと曲線も多くま~るい感じがします。

車の普及率は高いですが、車を持っていない人はいますよね。
都会のほうだと特に多いです。
でも、布団を持っていない人はなかなかいないですよね。
(サッチンの友達には持っていない人がいるらしいのですが……一体どんな人!?)


そんな当たり前の布団ですが、その歴史は古く万葉集や日本書紀にも登場します。
当時は「むしろ」と呼ばれていて、藁や稲を編んで作ったただの敷物でした。
それを敷いた上で寝ていたそうです。

「布団(ふとん)」という言葉自体は、道元禅師(曹洞宗、永平寺の開祖)の
『正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)』の座禅儀に「蒲団(ふとん)」という語句があり
これが最初のものと言われています。

日本の寝具に革命をもたらしたのは、インドから入ってきた『木綿(コットン)』です。
この木綿の普及に伴い、詰め物の綿(わた)として、また側生地などとしても使われるようになり
幕末の頃には衿や袖のつかない夜着(やぎ)と呼ばれる長方形のものが作られるようになり
これが現在の綿布団の原型です。


昔、ふとんはとても高級品でした。
火事になったら布団を持って逃げろ、と言われたくらい。
お嫁入りの婚礼用品の一つとして花嫁側が用意していくもので
寝具は財産の一部といった意味もありました。
今でもお嫁入りの時のお布団を大切に持ってらっしゃる方も多いですよね。

でも現在では、布団への価値観も変わり
そういった婚礼布団の習慣も簡素化されてきていますが…。

1950年代に軽くて洗えるポリエステル綿が開発され
1980年代から羽毛布団や羊毛布団の人気が出てきました。
綿布団よりもメンテナンスが楽で、軽くあたたかいのが特徴です。
しかし、いずれも大量生産のものが多く出回るようになって、財産という価値観も薄れていきました。
それで、婚礼布団の需要もだんだん薄れてきたわけなんです。
なんだか使い捨て、といった感じがしてちょっと悲しい気がします。

お布団を買うときというと、結婚、出産、進学、就職などなど…お祝い事が多いので
お布団をもっと意味のあるもの、大切なものと考えて頂けたら
と、ふとん屋の石田屋は思います。

夏休み、セミの声を聞きながら横になることも多いはず。
布団(ふとん)について、自分の布団(ふとん)について
目を閉じてその歴史を感じてみてはいかがでしょうか?

サッチンとキッタンのオカルトなふとん屋・その1 「北枕」




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