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この世界では二十代で頭角を現す方が大勢います。私は二十代の頃はデザイナーになれないなあって思いながら、何をしたいんだろうって自問自答してきましたね。ある時長野の清掃工場でたくさんの洋服がごみとして捨てられているのを見て、衝撃を受けることがありました。自分が消費をしていた服がこのような姿になるのかという衝撃であり、環境に対する敏感さを得たという衝撃ですね。
私はそれからこの清掃工場でファッションショーを開催することを決し、準備をしました。「人は来づらいよ」とも言われましたが、二千人が集まってくれました。あのごみの山の前で、ショーを実施したのです。この経験をへて、自分のそのままの気持ちをそのままに表現するというスタイルが身に付いたと思います。
人間が着るわけですから、人間を中心に考えるのが基本です。人の体にそってくれる、息をしていて、一緒に動いてくれる、包んでくれる、そんな服を作りたいと強く意識するようになっていきました。
それからずいぶん経験も重ね、最近ですね、ようやくデザイナーだと自らが名乗れるようになったのは。二年前に自分の名前のシルクブランドを立ち上げたのですが、四十歳を越えてました(笑)。
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