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| ▼そののち、独立をされて、(株)ワンズオウンを設立されたのですね。 |
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| 独立というよりも、勤めていた問屋が倒産をし、そこにいた従業員七人を引き取って、新しく会社を設立せざるをえなかったという感じです。その時、そのとき、顧客であった多くの布団店から出資をしていただきましたが、石田屋さんには一番大きな金額の出資をいただきました。振り込み通知書の控えが私のところにファックスで来た際に、「世の中には借金ほど怖いものはない」と彼の手書きが添えられていたのを今でも覚えています。
ワンズオウンは主として生活雑貨全般を取り扱う新しいタイプの小売ですが、寝具を取り込んで行ったことによって、他の雑貨店と異なった幅の広さを実現できたと思っています。 |
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| ▼森本さんは名古屋に拠点を構えて、すでに全国に四十三軒のワンズオウン・フラインチャイズ店を展開されていますが、石田屋と出会ったのは、いつ頃ですか。 |
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| 名古屋にあった寝具の問屋に勤めていた時、そこで開いていた「市場創造研究会」のアメリカ研修で初めて出会いました。今までの小売店とは何もかもがまったく違うのに驚きましたし、深い関心も持ちました。それから石田屋の田中さんと世界の展示会や産地を訪ねて歩いたり、世界のトップ水準の寝具を体験したりしたんです。もう十年も前のことですが、その当時から石田屋さんは寝具業界の先駆者だったんです。 |
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| はい。ヘンな話ですが、そういう経験を通して寝具が本当に好きになりましたね。その真の価値や奥深さを理解することができました。石田屋さんとは特にコンフォートやピロウケースなどカバーリングの商品開発で全国の産地やメーカーを周りましたが、私が勤めていたその問屋よりも石田屋の方が名前が通ってるんですよ。寝具は単なる道具ではなく、文化の水準を示しているものだとか、本物を知り見極めていく過程だとかを学ぶことができましたね。要するにプロ意識を体得できたわけです。 |
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| アピタ岡崎北にあるカフェ「マヴォン」の内装。大きく3つのフロアに分かれており、テイストが異なる。 |
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| ▼「アフター・ナイン」とクレジットされているのは、そういう意味ですか。 |
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| 午後九時からのライフスタイル全般を提案していますから、生活を作り上げていくための、道具立てや雑貨やソフトを品揃えしています。ですから、別途はもちろん大きな家具からCDまや紅茶のセットまで置いてあるのです。これだけ多彩な品物を取り扱っていますが、コンセプトとターゲットが明確なんです。それは「アフター・ナインを大切にする女性たち」です。彼女たちが求めるものを、シーン別に具体的に提案する能力があります。たとえば、ある人はバスタイムを重視しているとすれば、バス関連の道具立てをしっかりと作り上げて行けますし、読書をして過ごしたいとすれば、そのための魅力的な雑貨を提案することが出来ます。
そして、横になって体を休め、眠りに入りますね。それに至るすべてのツールがワンズオウンには揃っています。 |
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| ▼フランチャイズに参加された方々も布団屋さんが多いとうかがいました。 |
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| 八割が布団屋さんの後継者たちです。二割は家具屋さんとか花屋さんとかが多いですね。ですから、まったく異なる分野からの参加ではなくて、周辺の業種にいる方たちで、次の新しい小売の展開を考えている人たちなんです。 |
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| 石田屋さんと同じく私にも飲食業は初めてですが、予想以上の成績を出しています。ここに使っている食器やイス、テーブルはすべて別売りをしています。つまり、雑貨提案をするための飲食ステージという新しいコンセプトで始めたのですが、飲食ビジネスそのものがよい結果なので、自信を深めています。 |
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| 女性に支持されているお店はこれからも伸びて行くと思うのです。そして石田屋さんのような懐の深い寝具専門店のフォーマットを全国のインテリアショップに提案していきたいと考えているところです。 |
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| [2002年10月20日発行・季刊誌金澤No.25号] |
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