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(ニューヨーク在住)
私の絵って、夢で見たまんまなんです。もちろん、寝ている時の夢の場合もあるんですけど、たいていは起きている時に、ぱっと目の前に絵が見えちゃう。
だからもう、夢で見たそのまんまを絵に起こすだけ。描きながら「次はどうしよう」なんて考える必要もなく、描いている過程も覚えてないくらい一気に仕上げちゃうんです。
なにか大きな力が私に絵を描かせてくれている、そんな感じですね。
実は7年前に、ちょっと信じられないくらい不思議な出会いがあって、その体験を通じて、「どんな状況にあっても、何か自分のできることで人に貢献していきなさい」という啓示を受けて。
私の場合、なにか人の役に立つための「道具」が絵だったわけなんです。
いま、チベットの孤児たちのために現地の民話を集めた絵本を作っているんですが、これも「チベットのために何かしなさい」と夢の中で見てはじめたもの。
来年はこの仕事に集中していくつもりです。
[1999年12月10日発行・季刊誌金澤No.8号]
NY在住20年の藤田さんは、日本はもちろん、欧米にも熱烈なコレクターを持つ。日本ではフジテレビ『ワーズワースの庭/冒険』のタイトル画や雑誌『FRaU』のエッセイ(連載中)でおなじみ。稲葉浩志さんのソロアルバム『マグマ』のCDジャケットにも藤田さんの絵が寄せられている。