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一般の家庭でも、来客用の食器や、宴席用のお膳を何組もそろえることが珍しくありません。
金沢の郊外では今も白壁の土蔵をよく見かけますが、その中にはお重やお膳、ふとんなどが仕舞われています。
お客さんが来たら蔵からごそっと持ち出して、精一杯おもてなしをするのです。
掛け軸や座ぶとんなども、ここぞとばかりに特別のものを取り出します。
そうしてみると、単に財産があるところに蔵があるんじゃない。
お客さんを大切にする気持ちのもとに、蔵が建てられるんじゃないか。そんなふうに思います。
蔵に保管されているのは、もてなしの心、なのかもしれません。
蔵からふとんを出すときの気持ちを、ずっと持ちつづけていきたいと思っています。
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