冬の雷って、初めて金沢を訪れた人はビックリするそうですね。どんよりと暗い空に走る稲妻、ズズズンと突き上げる地響き。それは雪の降る合図です。
最近は暖冬のため積雪はあまり多くありませんが、かつては家から出るのが億劫になるくらいに積もったものです。 そんなときは、囲炉裏やこたつを囲んで過ごします。 長い冬は、金沢人にとって思索の時間でした。鈴木大拙や西田幾多郎という偉大な思想家が生まれたのも、閉ざされた冬のおかげだったかもしれません。
雪の金沢、よく観光パンフレットに載ってますよね。きれいですよね。 実際はどうかっていうと、きれいなんですよ。ま、カメラマンの腕がよすぎる場合もありますが。
夜の間に雪が積もり、それが車で乱される前の金沢の街は、ほんとうに詩情にあふれています。 茶人であれば雪化粧した庭を見ながら一服いただきたいと思い、飲み助であれば加賀の菊酒で雪見酒としゃれこみたい、と思うでしょう。
ふとん屋としても思索の時。季節について思いをめぐらし、真の温かさについて考えさせられるのです。