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2016.11.04
布団の側地のおはなしだよ

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こんにちはー、うさみんだよっ。

羽毛布団はね、中の羽毛が重要なのはもちろん、羽毛を包む側生地も大事なんだよ。せっかくの上質な羽毛でも、化学繊維の側地で包んじゃったら、蒸れるし汗冷えするし、かさかさで静電気は起きやすくなるし、だいなしなんだよ。そんなわけで石田屋の羽毛布団は、天然繊維。しかも、シャツやブラウスに使われる生地よりも細い糸を使った、とっても薄くて軽い生地なんだよ。

今回は代表的なのを4つ紹介するね。

まずは、綿100%で108番手。石田屋では最もベーシックな生地だけど、これでもう既に高級シャツと同じ細番手。ごわつかず、音も出ず、体にフィット。重さは、平米105グラム。充分上質な生地だってことが判るよね。細い糸で密に織れば、羽毛が飛び出ることがないからね、羽毛も健康な大きなものじゃないといけないけどね。羽毛布団のスタンダードクラスには、このコットン108を使うことが多いよ。
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コットン108のアップ。隙間なく織られているのが判るね。

ふたつめは、同じく綿100%で平織りの、268番手。平米重量は、なんとびっくり69グラム。1枚の羽毛布団で使う大きさでも、300グラムないんだよー。ここまで細い糸で布団の側地用の生地を織れるのは、世界でヘッフェルだけなんだよ。石田屋ではウールベッドパッドが定番のメーカー。もともとは側地の会社なんだよねー。ここまで細い糸を使ったものは、アパレルでもめったにないんじゃないかな。あったとしても、とっても高価だろうね。うさみんはハンカチしか見たことないよ。羽毛布団のファーストクラス・リミテッドに使うことが多いよ。
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違いが判りづらいかもしれないけれど、268のアップだよ。

3つめは、ユーカリの木から作られた繊維、リヨセルを混紡したリオコットン。重さは平米90グラム。リヨセルを使うことによって、さらっとしていて滑らかになるんだよ。そして、同じ重さ・糸の細さでも、耐久性も上がるんだよ。透湿性についても文句なし。側地にぴったりの繊維なんだよー。羽毛布団のファーストクラスに使うことが多いよ。

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リヨコットンのアップだよ。

最後に、ナノサテン。とっても細い268番手の糸をサテン織りした、極上の生地だよ。平織りは丈夫だけれど、滑らかさはサテン織りのほうがあるからね、ドレスにサテンが多いことからも、そういうことだよね。スレッドカウントは、なんとびっくり442。超高級ホテルのシーツでも最近ようやくスレッドカウント300を超えるものが使われ始めた程度で、442よりも細かいシーツを使っているホテルは、うさみんの知る限り日本で2つしかないよ。しかもこれはカバーじゃなくて布団本体の側生地だからね。柔らかで滑らか。綿だけなのにつやつやでつるつる。手触りもシルクみたい。いちばん良い側地を、という方は、迷わずこれだね。側地をナノサテンにしたい方は、メールか電話でご相談くださいねー。

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ナノサテンのアップだよ。サテン織りってことが判るよね。


どれも世界中のテキスタイルや素材を見てきた石田屋が選びに選んだ生地だから、絶対的におすすめだよっ。