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2006.12.07
老いてなを・・・
しかし歳を取ったなって思う今日この頃。
いろんな事が頭をよぎる。
暑い夏の日に父は元気に布団打ち直し工場で汗をかいて、お客様の綿を打ち直し加工している姿があった。
いつだったのか、私が小学校3年生(9歳)から工場で始めて手伝いをした記憶がある。


その頃「綿屋のボクちゃん」と呼ばれていた。その工場の外庭には柿の木が1本あり、
そこに綿ホコリが溜まる様になっていた。そこにはすごくたくさんのミミズがいた。
たぶん綿ボコリが栄養となってミミズ養殖所みたいになっていたのだろう。

その頃私は、勉強よりも遊びの毎日・・・。川や池でフナや鯉やモロコの「釣り三昧」
父は一言も勉強しろとは言わなかった。

布団綿には栄養があったのか?ミミズは良く肥えていた。
近くの藁を貯めてある所にいるミミズより、よく肥えていた。
肥えたミミズは針に付けやすかった。大きなフナや鯉を釣るにはもってこい。
この場所は、私の自慢の綿打ち工場のホコリの場所・ミミズ取りの秘密の場所だった。

今思う。父の綿打ちはキツイ仕事だ。3K?キツイ・キタナイ・キケン な綿打ち職人。
そんな父は私に後を継がせようとしていたのだろうか?
51歳を過ぎ、過去を振り返るようになった。

つい先日、父が亡くなった。
昔の事を思い出す日々が続く・・・・。老いてなを、綿打ち職人の父とその三代目の息子。