詩人・茨木のり子さん。
彼女の代表作。
「自分の感受性くらい」
なんだか・・・。
ぐさっと・・・。
心にささりました。
・・・・・。
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊敬の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
・・・・・。
・・・・・。
胸が痛い。
やばい。